
小さい頃に、おしくらまんじゅうで寒さに耐えた経験がある人も多いのでは? 大人になった今、代わりにハグをしてみてはいかがでしょう。
ハグは日本語で抱擁と呼ばれ、世界的な非言語コミュニケーションの一種です。言葉を使わずに愛情や友情など、相手に対する親密さを伝える手段として用いられます。異性、特に恋人同士のハグがよく想像されるかと思いますが、チーム制のスポーツで勝利を収めたチームメイト同士がハグをして喜ぶ姿もよく見られます。
またその逆に、敗北を喫したチームメイト同士がハグをして慰め合う、という姿もしばしば。それほど、ハグという行為は多彩な意味を持つものだと言えるでしょう。
本記事ではストレス軽減をはじめとしたハグが人にもたらす効果についてご紹介していきます。積極的にハグをして、日常の中で幸せを感じる機会を増やしていきましょう。
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ハグがもたらす効果
ハグの効果、と一口に言ってもその内容は様々です。ハグは医学的な効果から、心理的な効果まで、多種多様な影響を与えることが判明しています。そして、その効果は良い事尽くし。ここではその一例を紹介していきます。
幸福感が得られる
二人の人間が互いにハグを行うと、必然的に体は密着します。するとお互いの体温や鼓動が伝わり合い、孤独感が和らぎ幸福感を得られるのです。これは丁度、赤ちゃんがお母さんの抱かれて安心するのと似たもので、ハグの相手が自分の大切な人なら、得られる幸福感もより大きくなることでしょう。
ストレスが軽減する
上記の効果に関連して、こんな効果も。ハグにはなんと、たった30秒行っただけで1日に受けるストレスの約3分の1を解消する効果があると言われています。ストレスの多い現代社会、こんな解消法を使わない手はありません。それに、身近な人と積極的にハグを行えば、自分だけでなく相手のストレスも解消できて一挙両得です。
不眠の解消
抱き枕が売れる理由の一つは、恐らくこれでしょう。何かを抱きしめる事で人は安心し、楽に眠る事が出来るのです。もちろん、相手が体温を持った人間なら、そして自分にとって特別な人であればなおさら、安眠効果は絶大です。
浮気防止
カップルに付きまとう定番の悩み、それが浮気。しかしハグには、それを防ぐ効果もあります。日頃からハグを行い自分の愛情、相手の愛情を確認し合えば、お互いに信頼が強まり、浮気が起きることもなく関係は長続きするのです。
高血圧心臓病予防
パートナーと毎日ハグを行う女性と、そうでない女性。健康診断の結果、ハグを行う女性の方が血圧が低く、心臓病の可能性も下がっていました。つまり毎日ハグをしていると、将来起きるかもしれない病気を今から予防出来る可能性があるということです。
痛みを和らげる
一説によると、ハグによる鎮痛効果はモルヒネの6.5倍にもなるそうです。これはハグだけに限られず、近年増えている立会い出産の場でも、痛みを軽減する為に配偶者が手を握る事が推奨されています。日常生活の中でも、ハグをするだけで相手の役に立てる事があるのかもしれません、
免疫力アップ
後述する通り、ハグをすることで人間の体内にはいくつかのホルモンが分泌されます。これにより、免疫力が上がって風邪や病気に強くなることが分かっています。実際に、ハグを頻繁に行うカップルはそうでないカップルに比べ、風邪に強く長寿であるという調査結果も存在するようです。
愛をさらに深める
言わずもがな、ハグは愛情表現の一つです。体を密着させることで相手をより近くに感じ、愛をさらに深める事ができます。地域によってキスと並ぶ愛情表現に数えられるハグは、より簡単に二人の仲を良好に出来る手段と言えるでしょう。
心拍数を下げる
一般的に、体が小さく寿命が短い動物ほど鼓動が早く、逆に体が大きく寿命が長い動物ほど鼓動は遅いと言われています。ノースカロライナ大学で行われた実験では、実験中にパートナーとの接触が行われなかった対象者に対し、パートナーとハグを行った対象者は一分間あたりの心拍数が半分になりました。ハグは心臓への負担を抑える効果もあるようです。
母乳不足の解消
「幸せホルモン」という別名を持つオキシトシンには、乳腺の筋線維を収縮させて母乳の分泌を促す働きがあります。このオキシトシンも、ハグによって分泌されるホルモンの一種です。母乳不足はお母さんにとっても赤ちゃんにとっても困りもの。対処法にハグも試してみると、解消されるかもしれません。
不安解消
ストレスを解消し幸福感を得られるハグ。当然、不安だって解消できてしまいます。心の疲れを感じたら、不安に苛まれて幸せを感じられなくなったら、大切な人とハグをして癒やしを求めてみるのも良いでしょう。
タッチセラピーと同様の効果
タッチセラピーとは、文字通り触れる療法と呼ばれるものです。具体的には会話などを伴って優しく触れる事で相手の不安感や攻撃的な感情を和らげる療法ですが、ハグではこれらと同じ効果が得られます。
自己肯定感が高まる
ハグという行為には相手を腕で包み込む、受け入れるという意味合いもあります。それによって、ハグをされた相手は他人に受け入れられた、認められたという感情を持ち、自己肯定感が高まるというのです。実際にキスやハグの文化が根強いイタリアでは、子どもの多くが高い自己肯定感を持っているという研究結果が出ています。
マンネリ解消
夫婦、カップルにとって浮気よりも怖いかもしれないもの、それがマンネリです。しかしハグには、それらを解消する効果もあります。ふとした時にお互いを抱き合い、相手からの愛情だけでなく自分の持っている愛情も確認し、相手を想う日々が続けることが出来るのです。
ハグによって分泌されるホルモン
ここまでに紹介した効果は、ハグの様々な性質によって起きるものです。ハグによって分泌されるこれらのホルモンも人々の体に良い影響を与える要因の1つ。それぞれのホルモンについて、個別に紹介していきます。
βエンドルフィン
「脳内麻薬」とも呼ばれるエンドルフィンは、脳内で機能する情報伝達物質です。前述したモルヒネ以上の鎮痛効果はこの物質の働きによるもので、多幸感を与える効果もあります。マラソンを長時間続けていると起きる「ランナーズハイ」もこのエンドルフィンによる作用です。
ドーパミン
ドーパミンは中枢神経系の情報伝達物質で、三大神経伝達物質と呼ばれる3つの情報伝達物質の1つです。エンドルフィンと同じく多幸感などを与えるほか、物事に対する意欲や運動調整などに関わっています。ドーパミンの不足はパーキンソン病が発病する可能性をあげるため、ハグでそれを予防する効果も見込めます。
セロトニン
セロトニンはドーパミンと同じく、三大神経伝達物質に数えられる情報伝達物質の1つです。生体リズムや神経内分泌、睡眠、体温調節などに関わっており、ほかには鬱を抑える働きもあります。ちなみに、脳内セロトニンを産生する能力は女性よりも男性が優れており、女性の方がセロトニン不足に陥りやすいという研究成果も出ています。
オキシトシン
オキシトシンは「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」の別名を持つホルモンです。前述した通り、乳腺の筋線維を収縮させて母乳の分泌を促す働きがあるほか、内臓に多い平滑筋の収縮に関わっています。上記2つの別名のほかにも、ハグやその他の行為で子宮頚部が刺激されると放出されることから、「抱擁ホルモン」と呼ばれる事もあるホルモンです。
自然にハグする時のポイント

ここまでハグがもたらす効果について説明してきましたが、そうは言ってもハグをするのは恥ずかしかったり、という人や、断られたらどうしよう、と踏み出せない人も居ることでしょう。ここからは、ハグする時に注意すべきポイントについて紹介していきます。
アイコンタクトをする
いざ「ハグしよう」という時に、相手の目を見ずに腕を回すのはオススメできません。アイコンタクトはお互いにハグのタイミングを見るのにも重要なほか、目を見るという行為に真摯さが表れ、不要な警戒心を生む心配がありません。なので、ハグをする時は軽く相手の目を見てから腕を回すと良いでしょう。
ハグする時間は30秒間
いくらハグにこれだけの効果があるとはいえ、短すぎるハグでは意味がありません。ハグをする時には30秒をかけて行い、得られるだけの効果を得ましょう。但し後述する通り、スキンシップや相手が恋人ではない時には少しの遠慮も必要になってきます。
心を通わせる
折角ハグするのに、心を通わせない形だけのものでは安心感は得られません。自分だけでなく相手にも安心感や幸福感を与えられるよう、お互いに心を通わせ、その証として体を預ければ、より深く愛情や友情を確かめる事が出来ます。そうすればきっと、ハグを終えた後には30秒前より相手の事がもっと近く感じられる筈です。
オドオドしない
オドオドしたり恥ずかしがってしまうと、ハグもぎこちなくなってしまい安心感も抱きにくくなってしまいます。ハグをすると決めたら覚悟を決めて堂々としましょう。相手を丸ごと受け入れてしまうようなつもりで構えれば、恥ずかしさも消えてハグの安心感に浸ることが出来ます。
恋人でない人には短く
たとえ親しい友達が相手でも、ハグする時間が想像よりも長ければ妙な気分になってしまうもの。恋人でない人に対しては、恋人にするようなハグではなく、スポーツ選手がチームメイトにするような軽いハグがオススメです。
相手が友達なら、青春ドラマのような爽やかなハグでも良い気分になれます。もちろん恋人とのハグは、お互いの気が済むまで何時間でも大丈夫です。
カップルにおすすめのハグテクニック

日本では馴染みが薄いとはいえ、挨拶も同然に使われる事が多いハグ。しかしどうせ恋人同士でするなら、カップルらしいハグをしてみたいですよね。カップルにはカップルの数だけハグの形があると言っても過言ではありませんが、ここでは、カップルに役立つハグのテクニックを紹介します。
気持ちのよいハグの仕方(女性編)
女性と比較して、男性は骨格的に体つきががっしりと硬い感触になります。なので男性の多くは女性的な柔らかい感触に慣れておらず、そこが魅力的だと語る男性も少なくありません。そんな男女の違いを活かせるテクニックが、シンプルかつ王道な「対面密着ハグ」です。
通常のハグと同じように立った状態から相手の背中に腕を回し、相手が苦しくならない程度の力加減で目一杯に体を密着させる方法です。この時、相手にも同じように抱き返すよう求めてみましょう。満足するまで密着し続ければ、お互いに幸せな気持ちが湧き上がってくる筈です。
気持ちのよいハグの仕方(男性編)
女性と子どもは傾向的に、信頼している相手へ頭を預けると安心すると言われています。これは頭が人体で最も大切な部分であり、それを無防備に預けられるという信頼が安心に直結するからです。ハグをしてもらう時、頭を撫でてあげるというのも1つのテクニックですが、どうせならもう少し上の段階を目指してみましょう。
それが「ヘッド・ハグ」。母親が赤ちゃんを抱いた時のように、片手を背中、片手を後頭部に添えて抱き寄せる形です。こうすることでより体は密着し、頭と背中を預かる事で相手に大きな安心感を与えることが出来ます。
軽く腰に手を回す
一般的なハグでは背中に腕を回すのが普通ですが、恋人同士なら腰に手を回してみるのも1つのテクニックです。こうすることで密着する体の部位が代わり、上半身から下半身に重心がずれる事で普段とは違うアンバランスさからドキドキが得られます。
また、座った状態から片方が体をねじって行う「ツイスト・ハグ」でも、体をねじらない側が相手の腰に手を回す事で安定してハグを行うことが出来ます。
人前でもフランクにハグ
ハグは元々、挨拶と同じように使われる非言語コミュニケーション。軽いハグなら、人前でしても恥ずかしくはありません。たとえばデートの待ち合わせで、もしくはデート終わりの別れ際に、ほかにもサプライズでプレゼントを貰った時。
軽い2秒程度のフランクなハグを、人前でしてみると良いかもしれません。2人きりでするのとはまた違うドキドキを味わったり、ハグを特別なものではなく日常の一部に取り込むのに最適です。
まとめ
ハグに関する紹介、いかがでしたでしょうか? ハグは恋人だけでなく、友達や家族、色々な人とすることが出来るコミュニケーション手段です。これだけ沢山の効果があるのだから、やらなきゃ損、と言っても過言ではないのではないでしょうか。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、一度勇気を出してしまえばそれからはもう簡単です。心が疲れている時、最近眠れないなと思っている時、ストレスが多いと感じている時、恋人とのマンネリが心配な時……そんな時は、ハグ初心者の一歩目を踏み出すチャンスでもあります。身近な誰かに声をかけて、軽いハグをしてみませんか?
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