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親の離婚による子どもへの影響

親が離婚することで、子どもにはどんな影響が出るでしょうか?

経験のある方も多いのではないかと思いますが、親が離婚するということは、例外を除いて子どもに与える影響は必ずあります。例外というのは、例えば父親が子どもに暴力をふるったりする虐待が原因で離婚するとか、子育てを放棄した母親から子どもを守る為に離婚するといった場合です。この例外であっても子どもには影響はあるにはあります。

しかし、単に夫婦間の価値観の違いや不倫や浮気などといった、子どもを守ろうとする離婚とは違う場合、子どもに与える影響はかなり大きなものになります。

果たして、親の都合で簡単に離婚に踏み切ってしまって良いものなのでしょうか?今回は「親の離婚による子どもへの影響」について考えてみましょう!

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離婚率について

離婚は時代を反映しているとも言われます。昔はスピード離婚と言って、結婚して間もなく離婚してしまうなんていうのが多かったですし、逆に近年は熟年離婚と言って、子どもが手を離れた熟年夫婦が離婚することが多くなってきています。

ここではそんな「昔の離婚」「現在の離婚」について、また日本と海外の離婚について見ていきましょう。

昔の離婚率

スピード離婚が問題になっていた時期というのは昔と言ってもそんなに古い話ではありません。

ではそれ以前の「昔」はどうだったのでしょうか?厚生労働省の離婚に関する統計を調べてみると、例えば、1950年では結婚総数は約94万件で、これに対する離婚件数が約8万4千件でしたから、離婚率は8.9%くらいになります。

分かりやすいと感じたので、1950年を例に挙げましたが、そこを起点としてデータを調べてみると、以降は全体的に増加傾向になっています。

昔は人々の意識も現在とはかなり違っていて、「一度結婚したなら、簡単に離婚するのもではない」とか、「死ぬまで添い遂げるのが当たり前」という考え方が常識でした。

例えば「家を代々受け継ぐ」なんていう言葉がありますが、これは夫婦が離婚せず、子どもを最後まで育て上げ、跡を継がせることができたからだと言えます。

現在の離婚率

昔と比べて離婚率が爆発的に増加を始めたと思われるのが1990年ごろのことでした。先ほど例に挙げた1950年の離婚率8.9%に対して、2013年のデータでは16.4%と、およそ倍に膨れ上がっているのです。

では現在のこの高い離婚率はどういう理由があるのでしょうか。

これはやはり意識の変化が大きく影響していると言われています。昔のように女性は男性に尽くすという考え方が希薄になり、男女平等という意識が大きく関わっています。社会進出を果たした女性はどんどん強くなり、自立した考えを持って生きるようになりました。

こうなると、昔のように、男性の言うことに我慢し、耐えるという考え方が女性の中からは消えてしまいます。女性は女性の主張をするようになります。

これに対して男性も同じように我慢しなくなってしまいますから、「性格が合わない」とか、「金銭感覚が違う」、「ケンカして、相手を許せなくなった」などという理由で簡単に離婚してしまう夫婦が増えていくのです。

海外との比較

先進国と呼ばれる海外の国々と日本の離婚率というものを比較してみましょう。

先出の「厚生労働省の人口動態統計の年間推計」を参考にデータをまとめてみると、人口1000人当たりの離婚率として世界主要国の中でもっとも離婚率が高いのはロシア(4.5%)です。次いでアメリカ(3.6%)、ドイツ(2.19%)、イギリス(2.05%)、フランス(1.97%)となっており、その次に日本が続きます。この統計では日本の離婚率は1.77%でした。

ロシアはソ連と呼ばれた昔から、離婚率の高い国であることは知られていたことでした。アメリカについては移民の国と言われるだけあって、様々な人種が結婚して夫婦になるパターンも多いことから、民族的な意識や生活習慣の違いから離婚率が高くなってしまう傾向が見られるようです。

離婚による子どもへの影響

ここからは本題の「離婚が子どもに与える影響」について掘り下げて考えていきましょう。子どもがいるのに夫婦間の問題で離婚を考えているというあなたは、これを読んでもう一度じっくり考え真してみて下さい。両親の離婚は夫婦間では何も感じなくても、子どもには必ず何かしらの影響を与えてしまいます。本当に子どもを愛しているのであれば、これをもう一度考えるきっかけにしてもらえればと思います。

子どもに不安を与える

子どもがまだ状況を理解できない幼児であれば、ごまかすこともできるかも知れませんが、幼稚園児以上になると、もう「パパ」と「ママ」を認識しています。しかも、このパパとママがいて、自分がいるという状態が当たり前になっています。

もしこの状態で両親が離婚することになったら、子どもとしては当たり前と思っていた環境が大きく変わると感じます。幼稚園児くらいの子どもでもそれくらいのことは感じられるのです。

いつも一緒にいて当たり前のパパ(またはママ)が出て行ってしまうという事実は子どもには理解できませんし、大きな不安を感じさせることになってしまうのです。

情緒不安定にさせる

先の「不安を与える」と関連がありますが、この「子どもに与えた不安」が悪化してしまうと「情緒不安定」へと追い込んでしまうことになっていきます。

情緒不安定が子どもの精神面を破壊していく危険をはらんでいるということは間違いのない事実です。子どもの未完成な心に大きな深い深い傷を負わせてしまうかも知れません。

学校の成績低下

家庭の問題は子どもの心に大きな影響を及ぼします。その端的な例としては学校の成績が下がってしまうということが挙げられるでしょう。

子どもは両親の離婚によって不安を抱えたままの状態で学校に通うことになりますが、当然、勉強になんて集中できません。

経済的困窮に陥るリスクが高くなる

両親が離婚して、父親に引き取られるのか、母親に引き取られるのかにもよりますが、もし、母親に引き取られた場合、父親に引き取られるよりも貧しい暮らしをしなければならない可能性が出てきます。

全ての場合で同じことが言えるとは言いません。母親に引き取られても人並みに暮らして成長させてもらえる子どももいるのも事実ですが、確率としてはそんなに高くはありません。

イジメにあう可能性が高まる

残念なことですが、両親が離婚して片親になってしまうと、子どもは学校でイジメにあう場合が結構あります。

離婚した親が、離婚後、誰かと再婚でもしてくれれば「片親」という悪い印象はすぐに消すことができますが、それはそれで子どもには大きな不安を与えかねkません。新しい親がどんな人か分からないからです。

好奇の目、偏見の目で見られるかも知れない

やはり片親というのは、どうしても好奇の目で見られたり、偏見の対象になりやすいのです。

しかし子どもには何の罪もありません。親が離婚して片親になったというだけで、周りからそういうイヤな目で見られる子どものつらい気持ちを考えてみましょう。

悪影響を軽減する方法

ここまでは両親の離婚が子どもにどんな悪影響を及ぼすかについて考えてきました。しかし、両親の方にもどうしようもない事情というものがあるかも知れません。

子どものことは真面目に考えてきたし、これからも真面目に考えていくつもりだけど、夫婦関係は破綻してしまっていて、もうどうにもならない、離婚はもう避けられないという場合もあるでしょう。ここからはどうしても離婚する場合に、いかにして子どもに与える悪影響を最小限にとどめる方法について考えていきましょう。

子どもに離婚を伝えるタイミングを考える

離婚は大人のアナタ方だけの問題ではありません。場合によっては子どもは出て行く親に付いて行くことになるかも知れません。そうなると当然、通っていた学校の転校という問題が出てきます。

例えば、学期中に転校させられても子どもは困るし嫌がるはずです。どうしても転校しなければならないなら、学期が切り替わるタイミング、あるいは学年が変わるタイミングを考慮してあげましょう。

夫婦間で相手の悪口を言わない

離婚というのは何度も言いますが、あくまで夫婦間の問題です。夫婦間が上手くいかなくなっていても、子どもは関係ありません。

あなたが配偶者のことを嫌いになったとしても子どもはそうではありません。子どもの前で相手の悪口を言うというのは、絶対にやってはいけません。

離婚してもいつまでも親であることを分からせてあげる

子どもは親が離婚をすると、「自分は捨てられたんだ」と感じる場合がほとんどです。それがますます子どもの精神を傷つけ、病ませてしまいます。

離婚をしても子どもがいるなら約束事を決めて定期的に子どもと交流してあげるくらいのことはしましょう。

「パパ(ママ)は離婚して別々に暮らしているけれど、会いたくなったらいつでも会えるんだよ」「パパ(ママ)の子どもであることはこれからも変わらないんだよ」ということをしっかり分からせてあげなくてはなりませんし、実際に実行もしなければなりません。

こういう関係を続けていく中で、子どもも成長し、いずれは親の離婚を理解できるようになるでしょう。

子どもに絶対にウソは言わない

離婚することで子どもを傷つけたくないからといって、きれいごとばかり並べ立てて無理やり納得させても仕方がありません。結局それはウソで塗り固めたその場しのぎしかならないからです。

ウソをつくくらいなら、時間を掛けてでもいいから、正直に子どもに話して聞かせてあげましょう。

その時は子どもも泣いてしまうかも知れません。でも、親も感情的にならず、根気強く地道に、正直に話してあげるようにしましょう。

再婚相手を子どもに紹介するタイミングと関係構築

離婚して子どもが不安になっているというのは親なら感じ取ることができるでしょう。

親と言っても人間です。時間が経てば再婚したくなるかも知れません。それが悪いとは言いません。ただ、子どもがいるなら再婚にも気を付けたいポイントがあることを知っておいて下さい。

それは子どもに再婚相手を紹介するタイミングです。子どもが両親の離婚から立ち直っていない不安定な時期には絶対に紹介してはいけません。子どもは、この再婚相手が両親の離婚の原因になったんだと受け取ってしまう危険が高いのです。

また、タイミングが合ったとしても、そこから実際に再婚に至るまでにやっておかなければならないのは関係の構築です。例えば徐々に徐々に、最初は一緒にどこかのレストランで食事をしたり、少し慣れてきたら一緒に遊園地やピクニックに出掛けてみるという具合に、良好な関係を構築するのです。

こうしていくことで子どもの心の中に、「いつかこの人がパパ(ママ)と結婚して、自分の親になるんだろうな」という漠然とした意識を持たせることになれば子どもの心に悪影響は大きく出ないと言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?いくらかでも参考になりましたでしょうか?

今現在、子どもがいるのに離婚を考えているという方もいるでしょうし、離婚してしまったという方もいるでしょうが、変な言い方をすると、子どもがいなければ離婚はいつでもすればいいと言えます。夫婦としてやっていけないなら、人生をやり直す意味で一度離婚して、自分の立場をリセットしてしまえばスッキリもできるでしょう。

しかし、子どもができてしまってからではそんな考え方は通りません。子どもは夫婦の血を分けた肉親なのです。夫婦間で合わなくなったから即離婚というのではあまりに無責任だからです。子どもといえど、人間としての命も人格もあります。周りの、特に親のことにいろんなことを感じることだってできるのです。

些細な理由でしかないのなら、夫婦間で子どものことを含めた話し合いをして思いとどまるべきだし、もうどうにもならないところまでいってしまっているのであれば、子どものことを第一に考えた上で離婚するようにしましょう。自分の人生も大切なのは分かりますが、それが例えどんな理由であっても親になった者の責任です。

先に述べたように、子どもには何の罪もありません。親の離婚という行動の犠牲者なのです。そのことを決して忘れずに行動して頂きたいと思います。


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