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皮脂とうまくつきあう!皮脂の役割とケア方法

皮脂という言葉を聞いたことはあると思いますが、実際に皮脂ってどういうもので、どんな働きがあるのか、また、体にとって良いものなのか悪いものなのか、どんな時に皮脂って分泌されて、どこから分泌されるのかをはっきり理解している人はそれほど多くないかもしれません。
今回は、そんな皮脂について詳しく解説していこうと思います。何となく皮脂って落とさないといけないもの、と思っていませんか。
皮脂とは何なのかを理解し、うまくつきあっていければ、おのずと洗顔やメイク、スキンケアの方法が変わってくるかもしれませんよ。

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皮脂とは

皮脂は毛穴の奥にある皮脂腺と呼ばれるところから分泌されます。毛穴には3つのタイプ(詳しくは「洗顔で毛穴の黒ずみ・広がりを減らす方法!」を参照してください)がありますが、その中の脂腺性毛包という毛穴から多く分泌されます。では詳しく見ていきましょう。

皮脂とはどんなもの

皮脂はその漢字があらわす通り、皮膚の脂(油分)なのです。では、その皮脂は何からできているのかを見ていきましょう。皮膚表面の皮脂の成分は次の通りです。

【皮脂の成分と解説】

・トリグリセリド25%
トリグリセリドは、中性脂肪です。このトリグリセリドの割合は、食べたものに起因するので、油っこいものを多く食べると、トリグリセリドの割合が高くなります。

もともと中性脂肪は、体にエネルギーが足りなくなった時に使うため、貯蔵用に体内で合成されます。皮脂の成分である脂もこれらを使って生成されている考えられています。
皮膚上には常在菌が存在していますが、その常在菌のエネルギーの素となる成分です。

皮脂腺から分泌されたトリグリセリドは、分泌直後から常在菌によって分解され、モノグリセリド、ジグリセリド、遊離脂肪酸に分解されていきます。

・脂肪酸25%
トリグリセリドは中性脂肪と言いましたが、そのトリグリセリドと結合していない脂肪成分を遊離脂肪酸と言います。
この遊離脂肪酸は皮脂から分泌された直後には皮脂中には無くて、トリグリセリドが皮膚上の常在菌によって分解された時に作られます。

遊離脂肪酸の中には、オリーブオイルの原料、クリームやローション等の原料で有名なオレイン酸や皮膚の老化を防ぐ働きやオイルの原料となるパルミトレイン酸など、数種類が含まれています。

また、皮脂は弱酸性なのですが、それは、この脂肪酸が弱酸性のためです。そして、この弱酸性の状態が病原菌などを排除します。

・ワックスエステル22%
名前にワックスとついている通り、この成分は、みなさんご存知のロウ(蝋)です。

そうです。ロウソクのロウです。肌の老化を防ぐ働きがあり、ホホバオイルの主原料でも有名です。

・スクワレン10%
肝臓や皮膚で生成される油性の物質で、コレステロールを生成するために必要な成分です。

ちなみにコレステロールと聞くと、あまり良いイメージがないかもしれませんが、コレステロールは細胞膜の形成、消化に必要な胆汁酸の生成、体内ホルモンの材料などになりますから、無くてはならない成分なのです。

また、このスクワレンに似た名前で、スクアランという名前を聞いたことがあるかと思いますが、これはスクアレンに水素分子を加えたもので、化粧品の潤滑油として使用されています。

・モノグリセリド、ジグリドセリド10%
上記で解説したように、トリグリセリドが分解されたものです。

乳化剤として代表的とも言える成分で、皮脂を乳液化し、流動性を高めて水と汗を混ざりやすくする働きがあります。

・コレステロールエステル、コレステロールエステル2.5%
スクワレンのところでも解説しましたが、コレステロールは様々な成分を生成するために必要なものです。コレステロールエステルは、コレステロールと脂肪酸がくっついたものです。

・その他4%
皮脂には上記以外に、微量ですがミネラル、有機物、セラミド、排泄物、脂溶性成分など、様々な成分が含まれていると考えられています。

皮脂が分泌されるとき

日ごろから私たちの体は、肌を守るために皮脂を分泌し、保湿と外敵からの刺激を防いでいます。

なので、皮脂が分泌されるときは、肌を守ろうとするときです。正しい生活ができていたり、スキンケアをしっかりと行っていれば、体は肌のバリア機能が正常に働いていると認識するので、過剰な皮脂分泌は起こりません。

皮脂の役割

私たちにとって皮脂はなくてはならないものです。

皮脂の一番の役割りは、肌をコーティングし肌内部の保湿と紫外線や排気ガスなどの刺激から守ることです。しかし、皮脂の保湿効果は高くありません。食生活の乱れ、メイク、紫外線に当たる、ストレスなどなど、私たちの現状の生活習慣から考えると、自分で作り出す皮脂だけでは肌を守れない現状があります。

少し話はそれますが。

みなさん、テレビでアフリカなどの原住民の映像を見たことがあると思います。あの人たちは保湿などのスキンケアはしていませんよね。でも、肌が荒れている人はほとんどいません。

それは、食べ物は質素だけれど栄養価の高いものを食べ、子供から大人まで、いろいろな家事手伝いや仕事があり運動をかかさない、夜遊びや飲み会の席などは頻繁にはなく、決まった時間に睡眠し十分寝るという、規則正しい生活をしているからです。
今の私たちのように自然体の生活ができないなら、それなりのスキンケアが必要になるということです。

皮脂が多いと起きる肌トラブル

皮脂は肌のバリア機能としての働きがあります。しかし、保湿効果は高くありません。ということは、皮脂が多く分泌されれば、バリア機能が高くなるのでは?と思ってしまうかもしれませんが、残念ながら私たちの体は、そうはうまくいきません。
肌表面には、肌関連のCMでみなさんおなじみの常在菌、アクネ菌がいます。困ったことに、このアクネ菌は皮脂が大好きなんです。皮脂が過剰に分泌されるとアクネ菌が増殖し、肌にダメージを与え炎症を起こし、ニキビや肌荒れにつながります。
また、皮脂が過剰分泌されるということは、毛穴が開き気味になります。当然毛穴には皮脂や汗、汚れが溜まりやすくなります。すると、炎症を起こしたり、酸化したりして黒ずみや角栓ができる原因にもなります。

皮脂が多くなりすぎる原因6つ

皮脂は正常に分泌されている時は、何も問題はありませんが、様々な要因から過剰に分泌されるときがあります。過剰に分泌されるという状況は肌には良くありません。

では、皮脂が過剰に分泌される時とはどういうときなのでしょうか。大きな理由として以下の6つが上げられます。

①乾燥
皮脂は主に肌を守るためのバリア機能として分泌されます。

乾燥は肌にとってダメージを受けやすい状態なので、肌への水分補給と保湿ができておらず、肌の乾燥状態が続くと、肌を乾燥から守ろうとして皮脂を過剰に分泌します。そして、過剰分泌となるのです。
正しい洗顔、正しいスキンケアが必要です。

②ホルモンバランスの乱れ
ホルモンには、黄体ホルモン、男性ホルモン、成長ホルモンがありますが、それぞれのホルモンのバランスが崩れた時に、皮脂は過剰分泌されます。

まず、黄体ホルモンは生理前に分泌されるホルモンです。黄体ホルモンは、周期で分泌されますが、体が通常の状態ではなくなるので、バランスが崩れた状態になります。また、生理前になると、むくみやイライラが出てきますが、これがストレスにもなり、体に悪影響を与えます。

結果、ニキビや肌荒れを起こしてしまいます。
次に男性ホルモンですが、みなさんご存知の通り、男性ホルモンは男女ともに存在します。

女性が生成する男性ホルモンは、男性の10分の1程度と少ないですが、黄体ホルモンが分泌されるときに一緒に分泌されます。この男性ホルモンは皮脂の分泌を増加させますから、ニキビなどの原因になってしまいます。
最後に成長ホルモンですが、この成長ホルモンも皮脂の分泌を増加させます。成長ホルモンという名の通り、思春期に多く分泌されます。学生のときに思春期ニキビに悩まされるのは、成長ホルモンのせいです。

③食生活
バランスの悪い食事をしていると、皮脂の過剰分泌に繋がります。特に、お酒の飲みすぎ、スナック菓子、お饅頭やチョコレートなどの甘いもの、ファストフードなどです。これらを摂取すると、血糖値が上がります。

血糖値が上がると皮脂腺を刺激して、皮脂の分泌を促すホルモンが出ます。これが過剰分泌となり肌トラブルの原因になります。

④生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れが日々の過剰分泌を増加させます。タバコ、運動不足、睡眠不足、ストレス、紫外線対策をしない、正しい洗顔をしないなどです。

特にタバコ、運動不足、睡眠不足、ストレスは、スキンケア以前の問題ですから、規則正しい生活とストレス発散の方法を自分なりに見つけていく必要があります。

⑤間違った洗顔やスキンケア
自分は脂性だとか、汚れをきっちり落としたいという思いで、一日に何度も洗顔をしてしまう人がいます。

また、そういった人に限って、洗顔料は肌との相性を考えず、よく落ちそうな(よく落ちる)洗顔料を選びがちです。洗顔を一日に何度もしてしまうと、必要な成分まで落とすことになり、肌にダメージを与えます。
また、洗顔後は肌が保湿されていない状態です。それだけ洗顔をしていると、人並み以上のスキンケアが必要になりますが、正しくスキンケアをしていない場合は、肌のバリア機能や皮膚の回復が追い付かず、肌トラブルを起こしてしまいます。

⑤遺伝
皮脂腺のサイズは、遺伝的な要素が関わっており、遺伝的に男性ホルモンが多い人は、皮脂腺が発達するのでサイズが大きくなるのです。

すると、毛穴が大きくなるので、皮脂の分泌量も多くなりがちになります。
特に思春期は遺伝的な要素による男性ホルモンが増加しやすいため、皮脂腺が大きくなり毛穴が開くので、毛穴の黒ずみやニキビなどに悩む人が増えるのです。遺伝的な要素は、どうすることもできませんので、皮脂が多くなる他の要因を見直していかなければいけません。

⑥更年期
女性は更年期に入ると、ホルモンのバランスが崩れやすくなり、男性ホルモンの分泌が増加します。

男性ホルモンの分泌が増加すると皮脂の分泌も増加してしまいます。ただし、更年期の時期は必男性ホルモンが増えるという訳ではなく、減る場合もあります。

ホルモンのバランスが崩れ、男性ホルモンが増減するので、それに合わせた対応が必要になってきます。

皮脂をうまく抑える方法8つ

基本的に皮脂を押さえるには、上記で解説した「皮脂が多くなりすぎる原因」を取り除いていけば良いのですが、遺伝や更年期などの影響で皮脂分泌が多くなるを押さえるのは難しいものがあります。

なので、自分で改善できるであろう部分を上げて、詳しく見ていきたいと思います。

洗顔

洗顔は、朝晩とほとんどの人が行っていると思いますが、正しい方法で洗顔をしないと、皮脂分泌が多くなる原因になります。また、一日に何回も洗顔しないようにします。

①きれいに手を洗う
雑菌が付いた手で洗顔をしだすと、その雑菌が肌に付着してダメージを負う場合があります。

②手のひらが乾燥した状態で洗顔料を取る
手のひらに水分が付着していると、洗顔料と混ざったり、洗顔料の効果を十分に発揮できない場合があるので、必ず乾燥した手で始めるようにします。また、洗顔料の分量は多くても少なくても×。泡立てて、その泡が顔全体に丁度の量で済むように適量を取ります。

③よく泡立てる
よく泡立てる理由は、泡で洗うようにするためです。

④洗う順番が大事
最初は、鼻とおでこのTゾーンから洗います。そのあと、あご、ほほのUゾーンへと移動します。メイクをしている人は、マスカラなどの落ちにくいメイク部分を先に軽く落としておきます。そのあとで残りを他のメイク部分と一緒に落とすようにします。

⑤絶対にゴシゴシしない
泡が少ないと手でゴシゴシしがちになりますから、しっかりと泡立てて、どこの部分を洗うにしても、手のひらと顔の皮膚の間には常に泡がある状態で洗います。

⑥すすぎの腰に注意
すすぎの腰は肌荒れの原因になります。特にあごから首にかけての部分と耳周りは、すすぐ残しが多い部分ですので、しっかりと洗い流すようにしましょう。

化粧水選び

洗顔の後は肌に水分を与えて、保湿することが必須です。この時に化粧水で水分補給をするわけですが、今は様々な種類の化粧水が販売されていますので、自分の肌質に合った化粧水を選びましょう。

睡眠をしっかりとる

睡眠中は肌にとってゴールデンタイムです。睡眠が少ないと肌細胞の生成がうまくいかなかったり、ホルモンバランスが乱れるなど、肌トラブルを引き起こす要因に大きくかかわってきますので、決まった時間に就寝し、最低でも6時間は欲しいところです。

食事

脂っこいものを多く摂取していると、当然皮脂量が増えてきますので、テンプラ、揚げ物などを減らしたり、緑黄色野菜や根菜などを食べるようにしましょう。また、間食、お菓子、甘いもの、ファストフードなどはひかえましょう。

生活習慣を見直す

夜遅くまで飲んでいたり、寝る前に食べ物を口にしたり、布団の中でスマホを見たりと、物があふれ、何不自由ない現代人によくある行動ですが、肌にとっては良い行動ではありません。

適度な運動

運動をして汗をかくというのは、新陳代謝を高めるので、血流が良くなり皮膚のターンオーバーを正常な状態に保つ要素でもあります。学生時代は運動部などで汗を流していた人が、社会人になって運動不足になり、肌だけでなく体調全体に悪影響が出ていたという話はよく耳にします。
年齢を重ねるごとに、体の機能は全体的に低下していきますので、無理をしない程度に身体を動かすということは大事なことです。

紫外線対策

外回りの営業が多い人は特に気を付けなければいけません。紫外線は適度に当たることも必要ですが、当たりすぎると肌がダメージを受けますから、日焼け止め、日傘など、紫外線に当たり続けない対策をしましょう。

ストレスを溜めない

ストレスを持ち続けていると、肌に限らず体全体に悪影響を及ぼします。ストレスを発散する方法を自分なりに見つけていきましょう。

また、ストレスを発散するために、タバコやお酒に頼ってしまうと本末転倒ですから、旅行、ショッピング、女子会、スポーツなど、体を動かしたり、会話が弾むようなストレス発散法が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は皮脂について詳しく解説しました。皮脂は私たちの体になくてはならないものであり、その分泌力は加齢とともに減少していきます。なので、年をとればとるほどスキンケアや生活リズムが大切になってきます。
対応は早ければ早い方が良いのです。手遅れにならないうちに、もう一度自分の日ごろの生活行動を見直して、いつまでも若々しい肌を保ちましょう。


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