メディアでも多く取り上げられたバナナダイエット、ご存知でしょうか?フルーツの王様とも呼ばれる栄養価の高いバナナで、手軽に始められるダイエットです。
ダイエットといえばなかなか続かないことが多いでしょう。ジム通いやスーパーフードなどの特別な食材は高いし、運動する時間もない。糖質制限やカロリー制限もいつのまにか挫折している。
しかし、バナナダイエットならそんな心配も無用です。メジャーなダイエット方法でもありますが、きちんとした知識といくつかのポイントでとても簡単にダイエットをすることができます。
本記事では、バナナダイエットの基礎知識と効果的なやり方などをご紹介します。
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目次
バナナダイエットとは?
バナナダイエットの考え方は、簡単に言うと1日のメインの1食をバナナに置き換えるということです。
バナナを中心としたバナナダイエットを始めるにあたって、バナナについても知っておく必要があります。今までとは違う生活をするわけですから、少しでもリスクを減らすために、きちんとした知識を得て正しい方法でするべきでしょう。
では、バナナの栄養素やバナナダイエットのメリット、デメリットなどを解説していきます。
バナナに含まれる栄養素
テレビ等で選手がバナナを食べているシーンを見たことはありますか?体にいいものを摂取するスポーツ選手がよく食べる、フルーツの王様とも言われる通り、とても栄養価の高い食べ物です。
まずはバナナに含まれる注目の栄養素についてご紹介します。
アミラーゼ
アミラーゼという言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、アミラーゼは炭水化物を消化するための成分です。
このアミラーゼは、炭水化物を果糖やブドウ糖などに分解し、腸内環境改善に効果のあるオリゴ糖などにも分解してくれるのです。
むくみ予防に効果的なカリウム
カリウムという成分は、野菜や果物に多く含まれている成分です。このカリウムという成分は、体内の不要な水分を排出してくれる働きがあり、脂肪燃焼にも効果がありますので、ダイエットには有効な成分と言えます。
便秘に効果的な食物繊維
バナナに含まれる食物繊維に限らず、食物繊維という成分は、多くの女性が悩んでいる便秘の改善や腸内環境の改善を助けてくれます。食物繊維が体に良いということは知っているけど野菜以外に何かないかな、と思っている人は、バナナを1本でいいので、食事のプラスメニューの一つにするというのもいいでしょう。
代謝向上に効くビタミンB群
スキンケアなどでも、よく登場するビタミンB群。皮膚や粘膜保護に役立ち、糖分や脂質の代謝向上を活性化する働きがあります。つまり、このビタミンB群が、バナナに含まれるブドウ糖を効率よく燃焼させるということなので、他の食べ物よりも早くエネルギー源として活躍します。運動の合間、特にスポーツ選手が試合途中にバナナを食べるのは、そういった理由からなのです。
血糖値上昇を抑制するペクチン
ペクチンという成分は、整腸作用、コレステロール値の低下作用、血糖値の上昇を抑制する、疲労を回復するなどの効果があり、この成分もバナナには含まれています。
食欲を抑制するヒスチジン
ヒスチジンを解説する前に、ヒスタミンについて解説しなければなりません。ヒスタミンは、鼻詰まりやかゆみを引き起こすことで悪いイメージがありますが、脳内に達すると満腹中枢を刺激して食欲抑制の効果があり、ダイエットには有効な成分です。
しかし、ヒスタミン単体では脳内に到達できず、有効ではありません。そこで活躍するのがヒスチジンです。
ヒスチジンは、ヒスタミンを脳内に届くヒスタミンとして手助けします。ですから、ヒスチジンを摂取することで、ヒスタミンが脳内に届き、ダイエット効果につながります。
バナナのほかにもサバ、イワシ、サンマ、大豆などにも含まれていますが、バナナが1番手っ取り早く摂取できるでしょう。
バナナダイエットが効く理由
では、なぜバナナダイエットはこれほどもてはやされているのでしょうか。その効果とメカニズムをご紹介していきます。
実践するまえに効果やメリットを詳しく知ることで、モチベーションを保つことができるかもしれません。
バナナダイエットのメカニズム
まず知っていただきたいのは、バナナの消化時間は他の食べ物と比べて格段に速いということです。
芋やお米などは2~3時間、肉の脂肪分は4時間もかかる一方、バナナの消化時間はたったの1時間です。この消化の速さがダイエットには有効なのです。
脂肪を燃焼させるためには酵素が必要で、酵素は血液によって脂肪まで運ばれます。しかし、胃の中で食べ物を消化している間は胃に血液が集中し、脂肪には酵素が運ばれません。結果、脂肪が燃焼しにくいということになります。
しかし、バナナは消化が早いので、血液が食べ物を消化するために消化器官に集まる時間が減りますから、脂肪燃焼時間を多くとれることになります。これが、より効率的に脂肪燃焼ができて、胃を休息させることにもつながるというわけです。
バナナダイエットのメリット、デメリット
ダイエットをするということは、痩せるということなので、体には良いことです。しかし、今までの生活を変えることになりますから、デメリットも出てくる場合もあります。ですから、良いことも悪いことも知っておくことが大事です。バナナダイエットは、メリットが多いですが、デメリットもありますから、覚えておきましょう。
【メリット】
- 3食のうち1食のみをバナナメインの食事に代えるだけで、その他の食事は今まで通り食べていいので、ストレスが少ない。
- バナナには体にいい成分が豊富なので、ダイエットに加え体質改善にもつながる。
- 時間がないときでも食べれる、どこにでも手軽に持っていける。
- 最近ではコンビニでも売っているので、買い忘れや準備に困る必要がない。
- コスパがいい。サプリメントやスーパーフードのようにお金がかからない。
- 満足感がある
【デメリット】
- バナナにはあまりタンパク質が含まれないため、他の食品や食事で補う必要がある。
- バナナを食べ過ぎてしまうと、尿路結石になりやすい。
- 南国フルーツのため体が冷えやすい
バナナダイエットの方法
メリットとデメリットが分かったところで、実際にどうやって実践するのかを解説していきたいと思います。バナナダイエットにもデメリットがあることは分かりましたが、正しい方法で継続的に行えば、結果はでてきますので、焦らないで行っていきましょう。
基本的なやり方
まず、バナナダイエットのやり方は簡単で、朝食、昼食、晩御飯のどれか1回を、バナナ1本と水に置き換えてください。食べる場所、時間など個人によって違うと思いますので、自分に最適な食事をバナナダイエットに置き換えましょう。
1.3食のうち1食でバナナを食べ、一緒に常温の水も飲む
朝食・昼食・夕食のいずれかを生のバナナと常温の水だけにします。よく噛んで食べましょう。何本食べても良いとしているサイトもありますが、食べすぎは禁物です。
また、バナナと一緒に常温の水を飲みます。冷蔵の水は体も冷やし代謝を低下させてしまうので、一緒に飲む水は必ず常温にします。
2.普段の飲み物も常温の水だけにする
バナナダイエットの時だけではなく、日ごろから、できる限り水分を摂取するようにしましょう。また、上記の通り水は常温がおすすめです。
3.ほかの2食は普段通りに食べ、夕食は夜8時までに食べ終わる
3食のうち2食は好きなものを食べます。あえて低カロリーのメニューにするとか、食べる量を普段より減らす必要もありません。アルコールも少量であれば飲んでもOKです。厳守しなければいけないのは、晩御飯を夜8時までに必ず食べ終わるということです。
夜8時を過ぎてしまうと、胃の中の食べ物が消化しきれないまま寝ることになるので、快眠が出来ないですし、体の中にある老廃物も輩出しにくくなります。
その日の都合でどうしても8時に間に合わない場合は、寝る4時間前までには夕食を食べ終わるようにしてください。
朝食を置き換えるメリット
起きてから家を出るまでの朝の時間は誰もが忙しいと思います。朝食を摂るのが面倒なときもあるかもしれません。しかし、朝食を抜くとその1日の代謝が下がり、ダイエットにはあまりよくありません。
朝が弱い人やあまり食べられないひとには、朝食を置き換えるのがおすすめです。
夕食を置き換えるメリット
夜のバナナダイエットの方法は、朝と昼を置き換える場合とは異なります。朝と昼のバナナダイエットは、食事そのものをバナナ中心のメニューにしますが、夜のバナナダイエットは、晩御飯のメニューの一部をバナナにするというものです。これは、普段の晩御飯より、食べる量を減らすことが目的です。
夕食の30分前にバナナを食べ、その後に夕食を食べます。注意点は、お腹いっぱいになったら無理せず食事をやめることです。
失敗しないための4カ条
バナナダイエットを失敗しないためには、いくつかの決まりごとがあります。
他のものを食べ過ぎれば元も子もない!
朝食、昼食、晩御飯のどれか1食をバナナダイエットにしたとしても、お菓子を食べたり夜食を食べたりしていたのでは、ダイエットを実践していないことと同じです。
バナナダイエットは普段の食事よりカロリーが少なくなりますので、当然、空腹感もあるでしょう。だからといって、バナナダイエットに置き換えていない食事タイムに、いつもより多くカロリーを摂っていたり、間食をしたりしていたのでは、結局今までと同じカロリーか、下手すると今まで以上に摂取していることになるかもしれません。きっちりとルールは守りましょう。
日付が変わる前には寝ること
必ず日付が変わるまでには就寝しましょう。睡眠をしっかりとって、体を休めるということは、非常に大事なことです。
体の新陳代謝が一番活発になるのは、22時~2時です。脂質の代謝を助ける成長ホルモンは、この時間に寝ているとき分泌されます。夜型の生活や体質になってしまうと、成長ホルモンが減少してしまうので、ダイエット、アンチエイジングへの悪影響が出てきます。早寝早起きが大切です。
よく噛むこと
ダイエット方でも長寿のための秘訣でもよく言われることですが、よく噛むことはとても大事です。
食べ物をしっかり回数を多く噛むことで、満腹中枢に働きかけることができ、消化を助けます。また、アゴの筋肉が強化され顔のシェイプアップも期待できます。
しっかりとよく噛むことを意識しましょう。
置き換えは1日1回にすること
3食のいずれかを置き換える場合、一番効果が期待できるのは、夕食をバナナに置き換える方法です。続いて昼食、朝食と続きます。
一日の中で晩御飯が一番カロリーを摂取することが多いので、夕食の置き換えが早く効果が期待できます。
カロリーを抑えながら楽しい食事をすることが、バナナダイエットの基本です。バナナダイエットを特集しているサイトの中には、効果を早く出したいなら、一日の食事の2回分をバナナダイエットにするという記事がありますが、これはおすすめしません。
ダイエットをするときに、急激な減量は体に悪いですし、カロリーを極端に抑えた食事を続けていると、体がエネルギーを欲している状態が続きます。そういった場合、痩せたとしても体に負担や悪影響が出ることもありますし、痩せた後に気が緩んで、少しぐらい食べてもいいや、と普段より食べてしまうと、リバウンドを起こしやすくなります。
まとめ
バナナダイエットは、正しく行わなければ効果も期待できないでないですし、ストレスが溜まったり、体に悪影響を及ぼしたりしてしまいます。無理なく継続するためには、楽しくなければいけません。また、結果を急いでもいけません。
バナナだけでは物足りないなと思ったら、ヨーグルトやコーヒー、豆乳などを付け加えたりして、楽しく実践していけば、続けられます。
バナナダイエットは、今まで一日で摂取していたカロリーを減量しながら、体を健康に調整していくことが出来ますから、少しずつ理想の体に近づいていきましょう。
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